乳幼児が食べ物で窒息事故を起こしやすい理由は、上手に食べ物を飲み込む能力が十分に発達していないからです。
ピーナッツなどのナッツ類は、その形状、硬さ、大きさから、かまなくてもそのまま気道に入りやすく、窒息事故につながりやすい食品です。乳幼児が泣いたり笑ったりした時に、不意に気道に吸い込まれて、気道が完全にふさがれると、窒息事故が発生します。
さらに、噛み砕いたピーナッツが気道の奥にある気管支に入り込んだ場合は、気管支に炎症が起き、肺炎を発症してしまいます。気管支に入ったピーナッツを取り除くことはとても困難で、全身麻酔をかけて気管支鏡を使って除去するか、肺の一部を切除するしかありません。
飲み込む能力が未熟な3歳頃までのお子様には、ナッツ類を与えないように御注意ください。
※ 食品安全委員会の調査では、乳幼児の気管・気管支に異物が入り込んだ症例799件のうち、585件は異物が豆類・種実類であったこと、またそのほとんどがピーナッツであったことが分かっています。
引用サイト:過去の「子ども安全メール from 消費者庁」2011年 2月10日配信より
(http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/)